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2006年9月23日 (土)

9日目(8/25) マサイ・マラ滞在 3日目

<この日の教訓>

肉食獣が草食動物の狩りをするハンティングのシーンは「見れたら超ラッキー」ぐらいの気持ちでいよう。

<本文>Pict0053

この日は朝食を終えてからのゲーム・ドライブです。6:30に食堂に行くと、朝日がとても綺麗でした。

予定通り8:00にホテルを出発し、今回も「ヌーの川渡りを見れる場所」とリクエストをしました。マラ川のほとりに来ると、Pict0060_1昨日と同じくカバやワニがいます。少し遠くのほうでワニが空に向かって大きな口を広げ、50cmぐらいの肉の塊のようなものを飲み込んでいます。小動物を丸のみにしたのかなと思っていましたが、どうやら、ヌーかシマウマの足などのようでした。ワニは捕獲した動物をすぐには食べず、殺してから川べりに置いてふやかしてから、バラバラにして丸のみするらしいのです。

しばらく先に進むと、ヌーとシマウマの大群が川べりまでPict0079_1降りてきています。またもや「今度こそ川渡り」と期待して、川べりに近づきます。ところが、前日と同じように水を飲んだ者から陸に上がり、川を渡る気配は全く見られません。それでも本当にたくさんのヌーとシマウマが川べりに並んで水を飲んでいるところは、壮観です。ワニがいてる川なのにヌーもシマウマもかなり大胆に膝がつかるくらい川の中まで入ってきます。そのくせ、何かの気配を感じると、一斉に陸まで一目散に駆け上がり、川べりはもぬけの殻になります。何も無いことを確認すると、恐る恐る再び川べりに近づき、水を飲み始めます。こうした風景を30分ぐらい見ていたでしょうか、川べりに並んで水を飲んでいたヌーの一群でニコニコ家族の車のほうの一番近くの手前にいるヌーにどこからともなく近づいてきたワニが、一瞬のうちに噛み付きました。脚に噛み付かれたのPict0083で致命傷には至りませんが、ヌーは水中に引きずり込まれていきます。何とか必死に顔を水上に出して抵抗しますが、遂にヌーの体は水中に沈んで見えなくなりました。どこに行ったのだろうかと思って引き続き見ていると、2~3分後、少し下流の川の真ん中にヌーの死体が浮き上がってきました。

一斉に水を飲む姿は壮観でしたが、これ以上待っていても川渡りをする様子が無かったので、その場をあきらめて別のところに進みました。すると、今度は若いオスのライオン2頭が潅木の茂みの中にいました。2頭とも眠っている様子はありませんが、何かを狙っている様子も見られません。ただ、頭を上げて周りを見渡しています。

少し離れたところにヌー、シマウマ、インパラなどがいますが、さすがにライオンの気配を感じており、ライオンのほうをじっと見ています。ケニアに実際に来てみて感じたことは、草食動物達は実にのんびりとしているということです。ライオンやチーターなどの外敵がいるのと同じ草原にいるという意識が全く無いかのようです。よく、アフリカの大自然をテレビなどで特集するときは、どうしてもライオンやチーターが獲物を捕らえるハンティングのシーンなどが中心となってしまいますが、こういうシーンに出会うことは実はあまりありません。ゲーム・ドライブではとても運が良い場合しか、ハンティングをするシーンに出会えないようです。想像するに、ハンティングそのものが短時間で終わってしまうことも去ることながら、圧倒的にたくさんいる草食動物に対して、肉食動物はほんの少ししかいないからだと思います。

「このライオンはハンティングをするつもりは無いのかな?」と思って、その場を離れようとしたときに、1頭のライオンがヌーに狙いを定めて走り出しました。ところが、少し距離があったのか、すぐにヌーたちに気づかれてしまい、ヌーは一目散に逃げ出しました。ライオンはそれほど走るのは速くないので、すぐにあきらめてしまい、ハンティングは失敗に終わりました。

この時点で11:00近くになっていたので、ホテルに戻り16:00スタートの夕方のゲーム・ドライブまで、前日と同じく、トランプ、読書、ブログ原稿作りに励みました。

16:00に再びゲーム・ドライブに出発です。再び「ヌーの川渡りを見たい」とジョセフに告げ、川沿いを走ってもらいましたが、ヌーが川沿いに集まっている場所が見つからず、朝と同じようにワニやカバを見ていました。その後、何匹かのゾウに出会い、午前中にヌーがたくさんいた場所に再び向かいましたが、あれほどたくさんのヌーがひっきりなしに水を飲みに訪れていたのに、午後になると全然いなくなっていました。ヌーの動きはすごくゆっくりしているのですが、「ゆっくり歩いていても時間が経つとこんなに動くんだ・・」と家族みんなで関心していました。午前中はその地点からあまり離れていないところで、オスのライオン2頭に出会い、ヌーのハンティングを失敗したところを見たのですが、再びその近くに行ってみると、朝の2頭のライオンが仕留めたヌーを食べているところに出会いました。午前中は失敗したけど、Pict0109その後がんばったみたいです。近くまで行ってみると、ガリガリ音をたてて肉のついた骨にかぶりついています。ヌーにとっては気の毒ですが、こうした形でアフリカの生態系の歯車が回っていることを実感しました。暫くその場でライオンの夕食を見ていました。家族で暮らしているライオンの場合は、主にメスPict0111_2が狩りをするのですが、家族を持っていない独身のオスの場合は自分で狩りをするようです。図鑑などで見るとライオン、ヒョウ、チーターなどは全て猛獣でたてがみの有無や斑点の有無ぐらいしか違いは分からず、ライオンだけがどうして「百獣の王」と言われるのかよく分かりませんが、実際に見てみると、ライオンはチーターと比べると本当に大きくて、いかにも力が強そうなのが伝わってきて、「百獣の王」という言葉が実感できました。逆にチーターは体は小ぶりで走るのが速いだけあって、体全体がほっそりしていて頭も小さいのですが、それだけにとても洗練された美しさを感じます。

この日も結局ヌーの川渡りを見ることはできませんでしたが、午前中のワニがヌーを襲うところや、午後のライオンの食事といったシーンといったアフリカの生き物の繋がりを実感できた一日でした。

翌日はピクニックをするよとジョセフが言っていたので、ホテルで夕食を済ました後、ピクニック用のお弁当をフロントで注文しました。レッドミール(牛肉)、ブルーミール(鶏肉)、グリーンミール(野菜)の3種類があったので、それぞれ好みのものを頼んで部屋に戻り、明日に備えました。

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